クスリの話
2009.11.17 Tuesday


「拒絶反応ない腎移植メド」
免疫抑制剤、4分の1
東京女子医大と順天堂大が
新しい手法の生体腎移植を実施したところ、
移植後の拒絶反応を抑えるために
患者が飲み続けなければならない
免疫抑制剤が通常の4分の1の量に減らせ、
近く使う量をゼロにできる見込みであることがわかった。
免疫抑制剤の副作用が避けられる治療法として期待される。
(小堀龍之、編集委員/浅井文和)
この治療法は、東京女子医大の寺岡慧教授(腎臓外科)と
順天堂大の奥村康教授(免疫学)らが大学の倫理委員会の承認を受け、
昨年8月以降、20代から50代の希望者男女計9人に実施した。
移植手術の前日に、患者と臓器提供者の双方から採血し、
それぞれの血液から、免疫に関するリンパ球「T細胞」を抽出。
両者を特殊な抗体とともに混ぜ、2週間培養してから、
移植を受けた患者の体内に戻した。
その後、患者の様子を見ながら免疫抑制剤を減らしていくと、
早いケースでは、免疫抑制剤が通常必要な量の4分の1にまで減らせた。
このうち1人は合併症が出たため減量を中断したが、
継続中の8人に拒絶反応は起きていない。
免疫抑制剤を使うと出やすい特有のウイルス感染症も確認されていない。
副作用は一時的な脱毛だけで、このうち1人は11月にも
免疫抑制剤を中止できる見込みという。
臓器提供者が親子やきょうだいのほか、配偶者のケースでも、
免疫抑制剤の減量は可能だった。
国内で生体腎移植は年間1037件(07年)行われており、
実用化できれば影響は大きい。
臓器移植では本来は細菌やウイルスから体を守る免疫が、
移植された他人の臓器を「異物」とみなして攻撃する拒絶反応が起きる。
これを抑えるのが免疫抑制剤だが、糖尿病や腎障害などの副作用がある。
移植後にまれに免疫抑制剤が不要になる「免疫寛容」現象が
自然に起きることも知られていたが、しくみは不明だった。
新治療法では人工的に免疫寛容を起こせると期待される。
新手法は肝臓移植などにも応用が可能と考えられる。
キーワード:免疫抑制剤
免疫の働きを抑える薬で、臓器移植や骨髄移植のほか、
自らの細胞を異物と認識してしまう
自己免疫疾患などの治療に使われる。
ウイルスや細菌から身を守る機能を弱めるため、
感染症にかかりやすくなる。
このため臓器移植では、免疫による拒絶反応を抑えながら
感染も防ぐ両方のバランスが重要となる。
移植患者は通常、一生にわたって使い続ける必要がある。
11月9日 朝日新聞(夕刊)より
***
関係のない人には、きっと何のことだか
よく分からないかも知れない。
でも僕にとっては、
とても重要で関心の強い記事だ。
この記事によれば、移植患者の飲む免疫抑制剤が
かなりの量まで減らせるらしい。
まだ腎・肝移植までにとどまっているけれど、
ゆくゆくは肺についても応用が可能になったらいいなぁ。
・・・なんて、すこし期待を込めてこの記事を読んだ。
今僕が飲んでいる免疫抑制剤というクスリは
移植した肺が慢性拒絶反応を起こさないよう
異物である肺を攻撃する自身の免疫力を
抑えるためのクスリだ。
でも、慢性拒絶反応を抑制できる代わりに
免疫力が下がり感染症にかかりやすい。
(インフルエンザなどのウイルスや真菌など)
そして高血圧・高血糖になりやすく、
(現在血圧を下げるクスリも飲んでいる)
腎・肝機能障害にもかかりやすくなる。
また、本来ガン細胞を攻撃してくれる
ナチュラルキラー細胞の働きまでも抑制してしまい、
ガンにもなりやすくなるので、
日焼けもなるべく避けるべし・・・らしい。
移植した肺を守ってくれる一方で、
けっこうなリスクもあるクスリなのだ。
そして、この記事は、
そんな日頃の僕の不安を少しだけ軽くしてくれた。
でも、まだ「肺」については何も書いてないしなぁ。
肺の生体移植の場合はドナーが二人いるから、
やっぱり腎・肝とはかなり状況が違ってくるのかな。
ぬか喜びにならないよう、あまり過度な期待はしないで、
それでも心の中でちょっとだけガッツポーズしながら、
いつかこの免疫抑制剤を減らせる日を、こっそり夢見ておこう。
・・・ん?なになに?
副作用で一時的に脱毛?
って、また抜けるのかよ!(涙)
◯今飲んでるクスリ/一日分
プログラフ 1mg 6錠 <免疫抑制剤>
セルセプト 250mg 3錠 <免疫抑制剤>
プレドニン 5mg 1錠 <ステロイド>
ノルバスク 1錠 <血圧を下げる>
バリキサ 1錠 <抗サイトメガロウイルス剤>
イトリゾール 4錠 <抗真菌剤>
バクタ 1/2錠 <慢性呼吸器病変の二次感染予防>
ジスロマック 1/2錠 <慢性呼吸器病変の二次感染予防>
ムコダイン 3錠 <慢性副鼻腔炎の排膿>
パリエット 2錠 <整腸剤>
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